本商品は、今春リニューアルオープンするブランデー蒸留室を記念して造られた、奇跡の2樽から生まれた特別なブランデーとなります。 
 1993年は十勝ワインにとっては「悪夢」のような年でした。近年例をみない大冷害、「平成の米騒動」とも言われた年であり、十勝ワインではブドウの収量が例年の4分の1程度、糖度が低く酸度が高い、ワインには不向きなものでした。泣く泣くワインに仕込むことを諦めざるを得ない状況となり、十勝ワインの代名詞でもある「清見」をワインとして世に出せないことは苦渋の選択でした。しかし糖度が低く、酸度が高いブドウはブランデーにとっては格好の原料とも言えます。そこでわずか2樽ではありますが清見のみでブランデーを仕込み、25年の歳月を経て1993年の清見がワインではなくブランデーとして商品化されたのです。
 1993年の大冷害という逆境が生み出した「奇跡」とも言えるこのブランデーは、財政危機という苦境から脱するために始めたブドウ栽培、ワイン造りという池田町のワイン事業に重なります。十勝ワインの原点ともいうべき1杯を是非お楽しみください。


 
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